今日は「マックス・エルンスト」の誕生日です。
マックス・エルンスト氏、
ドイツ生まれのフランスの画家さんです。
彫刻家でもあります。
シュルレアリスムの代表的作家の一人です。
アルプと共にドイツ・ケルンでダダ運動を興し、
その後パリにでてシュルレアリストとして活躍しました。
コラージュ、フロッタージュなどの
技法を駆使した作品作りをしており、
けっこういろーんな作風を楽しめます。
大学では哲学を専攻していましたが、
心理学などにも興味を持ち、
「潜在意識の表現」ということに目が向き
画家を志すようになったのだそうです。
また、ケルン地方の魔術的伝統や原始美術の呪術的な部分にも
強く興味をもっていたとのこと。
ダリやマグリットとは違う
妙な重みのようなものは
そういうところからでてきているのかもしれませんね。
私にとってエルンストと言えば・・・
まず頭に浮かぶのは
イラストにも描いた「森」のシリーズです。
森、大きな森、森と太陽、石化した森、灰色の森etc・・・
彼はたくさんの森を描いています。
私、初めて見た時、
「森だ」って思わなかったんですよね。
単純に緑を感じないからってのもありますが・・・
しかし
国立国際美術館にある「灰色の森」を
行くたびに見ているうちに、
私が想像できる森ってのは『外から見た森』で
エルンストが描いているのは『中から見た森』なんじゃないか?
と思うようになりました。
エルンストは
潜在意識の中で、暗く、静かな、
ドイツの森の中に立っていたんじゃないでしょうか。
森らしい森の中に入ったことのない私ですが
「エルンストの森」には意識の中で立ってみることができます。
そこはちょっと寒くて寂しい場所ですが
なかなか面白い場所ですよ☆
もうすぐ行く川村記念美術館では
「石化せる森」に会えるかな?