今日は「重松清」の誕生日です。
重松清氏、
2000年下半期に直木賞をとった作家さんですね。
私の今一番おきにいりの作家さんです。
数年前、
重松氏の書いた「その日のまえに」を読んで以来、
ファンになりました。
この「その日」というのは『死』が訪れる日のこと。
そう、さまざまな『死』を描いた作品なんです。
いくつかの短編で構成されているのですが、
読み進めて行くうちに
そのお話たちがゆっくり、とけあうようにつながってきます。
自分が死を迎えるときのこと、
大切な人が死を迎えるときのこと・・・
『死』を題材にしながらも
読み終わった後、ぜんぜんイヤな感じがしなかったんですよね。
なんだかあったかい涙が流せたような気がしたんです。
それからというもの
「送り火」「疾走」「ブランケット・キャッツ」「みぞれ」・・・
ぼちぼちとですが
読ませていただいております。
さまざまな人間関係から生まれてくる
微妙な心理部分をついてきてくれて、
爪痕をのこしつつも
しっとりと読ませてくれるものが多いです。
「疾走」はちょっと異色な重みがあったけど・・・
イラストに描いた「ブランケット・キャッツ」は
毛布付きのレンタル猫のお話です。
その毛布があれば
どんなに環境が変わっても
そのレンタル猫ちゃんは眠ることができるのです。
2泊3日という短い期間、
「猫」というものがやってくることによって起こる
さまざまな出来事や新しく芽生える感情など
人間模様が描かれています。
いろ〜んな人に借りられていきますよ〜
猫からの目線で描かれたお話なんかもあります。
あー、私も「ブランケット・キャット」を
借りてみたいな〜