今日は「モイズ・キスリング」の誕生日です。
エコール・ド・パリの画家さんですね。
ポーランド生まれのユダヤ人とのこと。
第一次世界大戦の時に、外人部隊に入隊し戦地で戦い、
その功績によって20代半ばでフランス国籍を得ています。
エコール・ド・パリの画家というと
以前紹介したユトリロ、
肺結核とアルコール依存だったといわれるモディリアーニ、
アルコール依存と鬱病のすえ自殺したパスキンetc・・・
貧困と苦悩の中、お酒に溺れて破滅するという画家が多い。
しかし、そんな中
キスリング氏は人柄も温厚で、金銭的にも家庭的にも恵まれ、
めずらしく幸せに生きた画家といわれています。
そんな彼の代表作といえば
“モンパルナスの女王”とよばれたキキの
肖像を描いたものではないでしょうか。
100枚以上もキキを描いたそうですよ。
小さな顔にぽってりとしたふくよかな肉体、
白く艶やかな肌、魅惑的なまなざし・・・
ピカソもドランも藤田嗣治も描いたキキですが、
私はキスリングの描いたキキが好きかなぁ。
(マン・レイの写真も好きですが♪)
陶器のような肌、
悲しみと強さと妖艶さを感じる表情、
ドキドキしちゃいます。
なんだかね、
キスリングを通して、キキの魅力に惹かれちゃいます。
ちなみに「キキ」というのは、
もともとキスリングの愛称だったようですよ。
キキの見つけた美しいモデルが
いつのまにか「モンパルナスのキキ」と
呼ばれるようになったのだそうです。