この世には、便利なものがいっぱいある。
昔は大変だったこと、今はボタン一つでできちゃうだとか、
昔は何ヶ月もかかっていたものが、今は1時間しかかからないとか。
朝起きてから今まで、いくつの便利なものに頼っているのだろ?
冷蔵庫から冷えたお水をだして飲む。
(冷蔵庫なんかなかった時代、冷えた水を飲むなんて大変だったかも)
シャワーをあびる。
(こんなものからキレイなお湯がどんどんでるなんて、すごいよね)
ドライヤーで髪を乾かす。
(これなかったら、髪の毛かわくの時間かかるね)
ガスコンロとオーブントースターを使って朝ご飯が作られる。
(火をおこしたりなんてしなくていいもんね)
洗濯機で洗濯された洋服を着る。
(川へ洗濯に〜って、すごい大仕事だよね)
バスに乗って通勤。
(歩いて行くと1時間半くらいはかかるかなぁ?)
途中のコンビニで麦茶を買う。
(冷えた美味しいお茶がすぐ手に入るってすごいよね)
会社につくとすぐパソコンを立ち上げる。
(これがないと、今の仕事はなりたちません)
これ、
水を井戸に汲みに行き、
火をおこしてお風呂を焚き、
風で髪を乾かし、
また火をおこしてごはんをつくり、
会社まで歩き、
今日これまでに書いた文章を全部手書きしてみたりすると・・・
もう1日終わっちゃってそうだよね。
すごい世の中だわ。
特にこのパソコンというもの。
恐るべしです。
お手紙も、ラジオも、電話も、
テレビも映画も、音楽聴くのも、
お絵描きも書類作りも、作文も、計算も、調べものも、
情報収集も、情報の保存も、みんなできちゃう。
最近だとケータイの充電も、写真を見るのも、
扇風機をまわすのだってパソコンがやっていたりする。
なんだこれ。
ものすごく便利に使っているものの、
最近よく「はい、おしまい!」って
1回なくなっちゃえばいいのに。
なんて思ったりする。
あまりの便利っぷりに、嫌気がさしたりするわけだ。
なんでしょうね、この感情。
人間がどんどん勘違いして行くことに
恐怖心があるのかもしれない。
68年前の今日、
広島に落とされた原爆だって
1度に大量の人を殺せる、便利なもの、
だったんじゃないかなぁ。
「便利」は結構恐ろしいことなんだよ。
それに
どんどん便利になって、時間も短縮できるようになって、
難しいはずのことが誰でも簡単にできるようになって・・・
なーのーに、
なぜかますます忙しくなってない?
ますます身を縮めなきゃならないことが増えてない?
幸せな人、ちゃんと増えてる?
便利なものは、便利に使えばいいと思うけど、
過信はよくないぞっ
と思う今日この頃でした。