「趣味は何ですか?」と聞かれた時、
すぐに答えられますか?
この「趣味」って言葉、
なかなか難しい気がしてるんです。
広辞苑で見ると
「専門家としてでなく、楽しみとしてする事柄。」
うむむ。
専門家じゃなくって楽しいことって、
多すぎやしませんか?
おしゃべりするのも、歌うのも、
料理をするのも、散歩をするのも、
ぼーっとするのも、本を読むのも、音楽聞くのも、
専門家じゃないけど楽しいのよ。
だからといって
「趣味は散歩です」なんて言った日にゃぁ
「どこをどんな風に散歩するんですか?」なんて聞かれちゃう。
どこでもいいし、どんな風でもいいんだけど。
「趣味は料理です」なんて言った日にゃぁ
「得意料理はなんですか?」とか聞かれちゃう。
得意なものはよくわからないし、上手い不味いも置いといて
ただ楽しいんですけど。
「趣味は読書です」なんて言った日にゃぁ
「どんな作家が好きですか?」「話題のあの本を読みましたか?」とか
聞かれちゃう。
なんで話題の本読まなきゃなんないのよ。
読書は好きだけど、そんなにいっぱい読んでないわよ。
「趣味です」なんていうからには
専門家じゃないんだけど、
いろいろ聞かれてもそれなりに答えられる程度の
知識やら技やらがあって、
実際に楽しんでいるものじゃなきゃならない。
他の人よりも興味度合いが高くなきゃならない。
わりとそんな風潮があるよね?
10年ほど前、就職活動で履歴書書く時に
かなり悩んだんですよね。
で、「飲酒」って書いてた。
何聞かれてもしゃべれそうなことが
他に見つからなかったから。
そのころは非常に真面目に飲んでたし(笑)
(飲んだお酒のことを細かくメモってたりしてた)
今は・・・なんでしょ。
あのころみたいに真面目に(って変だけど)飲んでいないので
「飲酒」とはもう言えないなぁ。
2年ほど前から始めた「ウクレレ」なんてのは
趣味っぽくっていいんじゃない?
なかなか上手くならないし、急に弾けって言われても
困るんだけど・・・
「美術鑑賞」ってのも、らしいかなぁ。
まぁ、最近はそれほど見に行けてもいないし、
見る時はわりと必死で見てたりするんだけど(笑)
「ハコバカ」も趣味といえば趣味。
まぁ、楽しいだけでもないんだけど。
そもそも専門家なんていないものだし。
ね。
なかなか、難しいよね。
しっくり「これが私の趣味だ!」って言えるものを探すのって。
趣味、生活すること。
これがたぶん、理想なのかもしれない。