「芸が細かい」
そう言われるのって
嬉しいですよね。
で、ついついいらないことしちゃったりして。
さて意味を。
「細部にわたるまで気を配って、
ものごとのやり口が綿密である。」
細部に気を配れるって
ステキなことです。
ある程度余裕がないとできませんからね。
何かをつくったり、何かをおこなったりするときに
とりあえず完成になりうる地点から
もう1歩踏み込んだところに行く。
ここの小さな1歩って
とても面白くて、とても貴重なんですよね。
ホントにちいさなちいさなことでも
がらりと何かが変わるんだなーって思います。
絵や彫刻にせよ
裏や側面にあたるところにも
こだわりをもって細かい作業がなされていると
グッと来ます。
ちょこっとお茶を出してもらっただけでも
器のこだわりやお手拭きの出し方、
しつらえの心配りに細やかさが見えると
嬉しさがアップします。
「こういうことができるようになりたいなぁ」というのは
そういう芸の細かさだったりするんですよね。
「これでいいだろう」という段階から
ひと呼吸置いて細部に目を向けてみる。
そういう余裕を持てるようになりたいものです。
あ、でもね、
細部を意識しすぎるってのも
よくない場合があるんです。
とあるカフェ。
飲み物に入れられた氷が
球になっていたり星型になっていたり。
とってもかわいらしかった。
サラダに入っていた野菜もハート型にくりぬかれていたり
細かな飾り切りがされていて
キュンとなった。
でも・・・
味がすこぶる普通だったんですよね・・・
マズいわけじゃないけど美味しくもない。
わざわざ外食で食べるものでもないなぁ・・・くらいの。
そのカフェ、あっという間に閉めてしまいました。
ちいさな部分にこだわったものの、
本来頑張るべき部分のレベルを落としちゃったんじゃ
本末転倒。
小手先の細かい技だけで
なんとなく見た目をとりつくろってもダメなんです。
その辺りも、ちゃんと意識しておかなくちゃね。