「カリスマ」
よく聞く言葉になりましたが、
いつからこの言葉、流行ってるんですかね?
私がこの言葉を知ったのは
中学生だったか高校生だったかに読んだ
村上龍の「愛と幻想のファシズム」でだったように思います。
さて意味。
1番。
「神の賜物の意。聖霊から与えられる特別な力。」
「神の賜物」!
つまり人間のレベルを超えたものをさしているんでしょうね。
「努力の賜物」ではなく「神の賜物」。
頑張ってなんとかなるようなもんじゃない。
そう思うことってよくあります。
「神の賜物」を持った人ってのが
いるものなんですよね。
2番。
「超人間的・非日常的な資質。英雄・予言者などに見られる。
カリスマ的資質をもつものと、それに帰依するものとの結合を、
Mウェーバーはカリスマ的支配と呼び、支配類型の一つとした。」
ちょいと難しい感じの説明ですねぇ。
「愛と幻想のファシズム」に出て来たのはこのカリスマでした。
普通ではない、人を魅了する力・資質を持った人がいて、
その人にすがり従う人がいる。
この支配の形をカリスマ的支配と言い、
その支配者がカリスマとされるわけですね。
これってちょっと恐い感じもあり、
幸せな形のような感じもあり、ですね。
支配される側が「この人にならついて行きたい」と思えているというのは
なかなか幸せなことのように思えます。
「気に食わない」と思いながらも何かの支配下にあるということだって
多いわけですからね。
でも、「この人にならついて行きたい」という感情が
妙な思い込みだったり、
自分の意思を押し殺してしまうほどのものになってくると・・・
恐いよねぇ。
支配というものの成り立ち方って難しいですね。
3番。
「多くの人を心酔させる資質・能力。また、その持ち主。」
これが日本人がよく使うカリスマかもしれませんね。
「カリスマ店員」
「カリスマ主婦」
「カリスマモデル」
「カリスマ俳優」
「カリスマ料理人」
「カリスマ美容師」
etc・・・
それぞれの世界で、それぞれの業界で、
「特別な力を持った人」がいるというのは
わかるっちゃわかるんですが・・・
1番、2番の意味を知ってからみると
なーんか軽い気がしちゃうんですが。
「カリスマってつけときゃレベルが高いっていう宣伝になる」なんて
使い方されたんじゃどうかと思うんですけどね。
うむぅ。
もうちょっと大事に使いたい言葉です。
明日は「支配」にしてみようかな。