「勝つ・贏つ・克つ」
「勝つ」も「負ける」と同じく、
昔は日常的によくあったのですが、
最近ははっきりしないことが多い。
さてさて、
1番の意味。
これは昨日も言いましたが
わかりやすい「勝つ」ですね。
相手があって、戦って、勝つ。
「試合に勝つ」「競争に勝つ」「じゃんけんに勝つ」など。
2番は
直接戦ったわけじゃないけど
相手があって、比べてみて、勝るというもの。
「頭のよさでは彼の勝ちね」
「文章力ではこちらの小説が勝っている」など。
別に戦うつもりも戦ったつもりもないんです。
でもね、比べられちゃうもんなんです。はい。
3番。
例にある「富を勝ち得る」というのは
よく聞く使い方なのですが、
それが
「目標に向かって努力する」だとは
思わなかったなぁ。
「努力」はさほどしていなくても、
「運」だったり「縁」だったりで
富を勝ち得ている人もいると思っちゃうんでね。
それは「勝つ」とは表現しないもんなんですかね?
努力大好き日本人、な解釈という気がしないでもない。
4番。
「何かの要素が他をしのぐ。圧倒する。」
これ、2番の意味とかなり近いですよね?
比較して、上だってことですから。
でも、「比較するまでもなく上」って感じもしますかね。
格が違うのよっ!ってな勝ち、と捉えましょう。
5番。
「勝ち気な人」っていう使い方はよくしますかね。
単に「強い」というより、
なんていうか
ちょっと前のめり感を感じますよね。
ケンカ売りそうな勢いも感じます。
うーん、
そんなころも、あったような気がします、ワタシ。
6番。
「抑え難いものを努力しておさえつける。たえる。」
また出ました「努力」、そして「たえる」。
まぁね、必要なのかもしれませんけどね。
「病気に勝つ」
「己に勝つ」
「誘惑に勝つ」
んー
なかなか勇ましいですねぇ。
でも、あんまり努力しておさえつけようとすると
相手も戦いを挑んできちゃったりしますからねぇ。
なんていうかなぁ・・・
病気さんとか誘惑さんとか、そして己なんてものとかに
「勝ってやる!」と思うより、
「なんとか負けていただけませんかね?」くらいでつき合う方が
なんとかなりそうな気がするのは
私だけでしょうか?
勇ましく勝っちゃったりすると
ヤツらはそのうち復讐にやってきちゃうわよ。
キャーー
「勝って負け」
「勝って兜の緒を締めよ」
最近の政治家さんやらお相撲さんやらのニュースみてたら
身にしみますね。
はい。
明日は「努力」にしてみましょうかね。