今日は「丹下健三」の誕生日です。
丹下健三氏、
建築家であり都市計画家である方。
「世界の丹下」・・・ですよね。
日本人の建築家としては
国外で認められた第一人者と言っていいのではないでしょうか。
彼の作った
東京オリンピック国立室内総合競技場こと代々木体育館が
世界のレベルに日本の近代建築を引き上げたといわれています。
代々木体育館、近くはよく通っていたのですが
ちゃんと見たことがないんですよね。
しかし
写真で見ただけでも
その曲線と直線の組合せが美しく、
妙にどっっしりしていることがうかがえます。
丹下氏の作品としては
私の地元である香川の
香川県庁や香川県立体育館が身近なのですが、
印象深いのは広島の平和記念公園ですかね。
この平和記念公園は広島市主催のコンペだったそうで、
丹下氏が見事一位となって決まったとのことです。
他の人の案が公園内のみの設計案だったのに対し、
丹下氏は周囲の通りを含めた広島市の骨格のようなものを
つくりだしていたそうです。
資料館からまっすぐのびる公園内の道、
そして慰霊碑と原爆ドームを繋いだのも丹下氏。
当時、取り壊すか否かでもめていたという
一廃墟であった原爆ドームをシンボルとしたのも丹下氏。
まだ残留放射能の危険性もあったという時期に、
都市計画業務をおこなった末のコンペ入選だったそうです。
とても重みを感じますよね。
実際あの地に行った時の感覚がまだ残っていますが・・・
あの場所を汚すことなく、重厚でいて静かな
平和を祈念する空間をつくりだしたのは、
丹下氏だったんです。
丹下健三氏、ものすごい有名でありながら
回顧展などもされていないんですね。
磯崎新氏、黒川紀章氏、谷口吉生氏などの大建築家を
育てた人であり、
多くの公共建築をおこなった人であり、
大阪万博では総合プロデューサーとなり
あの太陽の塔とのコラボレーションをおこなった人。
回顧展、見てみたいですよね。
2006年に亡くなられてから、
丹下氏を特集した建築雑誌も多くでていましたよね。
今更ながら
ちょっと読んでみようかなと思いました。
そうそうそれから
淡路島にあるのかな?
戦没学徒記念館、ここ、行ってみたいなぁ。