3月9日
この日の午後からは壁のペンキ塗り。
なんでそんなことをしているかというと・・・
そのうちお知らせいたします♪
ペンキ塗りを一段落し、
作業していた場所の隣の隣、
VOICE GALLERY pfs/wへおじゃましました。
まずは
十河陽平・奥島健太「s素o展」
を見せていただきました。
ふたりとも立体造形の作品です。
奥島さんの作品は陶器。
その表面には
きれいに歯の並んだいくつもの口が笑っている。
ちょっと、こわいです・・・
丁寧な仕事で作られたその作品は
無気味でありながらも、
しばらくみていると
なんだか愛嬌がでてくるという
面白い作品。
さっきはこわいと思ったはずなのに、
つい触ってみたくなっちゃいます。
これは「陶器」という素材の力もあるのかも
しれません。
面白い素材なんですよね。
そして、十河さんの作品は木彫。
抽象的な形体と意味ありげな顔が同居する
不思議な作品です。
ちょうど会場にいらっしゃったので
いろいろお話も聴けました。
彼は抽象的な形体を作りながら
そこに宗教的な精神
のようなものを組み込みたいと
考えているようでした。
抽象的な形としての
美しさや面白さをつみあげながらも、
「無機質なも、物質的なのにしたくない」
「冷たいものにしたくない」という
想いが刻まれた顔や表面の色に
表れてきているのでしょうね。
とても若い作家さんたち。
これからも様々な想いをめぐらせながら
素敵な作品を作ってもらいたいです。
つづいて
中村梨沙個展「なまぐさくておいしいもの」
を見せていただきました。
ドアを開けた瞬間「まだ搬入中?」と思ってしまい
一度「すみません」と言ってドアを閉めてしまいましたが・・・
そういう展示方法だったのですね(汗)
中村さんの作品は
ここ何年かで何度もお目にかかっています。
とても美しい仕事で作られる
なまなましいモチーフの漆が印象的な作家さんです。
今回の作品はというと・・・
なまなましさ、グロテスクさが
パワーアップしておりました・・・
私の予想していた「なまぐさくておいしいもの」の範囲は
さらりと越えていて
うっっとなりました・・・
正直、私の苦手なゾーンに入ってくる作品たちでしたが
展覧会としてうまく空間をまとめていて
さすがだなぁ〜と思いました。