2月17日
つづきまして
ヴォイス・ギャラリーpfs/wに
お邪魔しました。
まず見せていただいたのが
崔正成さんの個展でビデオインスタレーションの作品。
在日韓国人として生きてきた自分が
日本国籍を所有していたというご本人による
様々な心情と韓国への旅をつづった
ドキュメンタリー映像でした。
複雑な心の動きが淡々とつづられる映像は
本人でなければ作ることができないものです。
映像を見たからといって
簡単に共感できる問題ではありませんが
「知る」ことはとても必要なことだと感じます。
とても繊細な問題だからこそ
こういう表現で示すことは大切だなぁと
感じました。
これからも伝え続けて欲しいと感じました。
そしてもう一つの展示
呉夏枝さんの個展でインスタレーションの作品
「織目をすりぬけていくものー沈黙の時ー」(フィリピンでの旅から)。
呉さんの作品は何度かお目にかかったことがあります。
民族衣装を用いたテキスタイルの表現で
繊細さと広がりのある空間の使い方が印象的な作家さんです。
今回の作品は
横糸のない部分が存在する織方で作られた生地が
広がりながら糸へもどり
さらに編み込まれていくというもの。
丁寧な仕事が美しく
糸の存在感とすき間の存在感、布となった存在感を
ひとつひとつ感じながら
楽しめました。
普段、紙を使うことがほとんどですが
糸や布を使う表現の可能性も
試してみたいなぁ〜と思いました。
もともとそっちに近いところにいましたし。