「京都」
この単語に騙されている人、
多いんじゃないかと
京都に住むようになってから思うようになりました(笑)
「京都」って、なんだかブランド名みたいですもんね。
(なーのーにこんな絵でスミマセン・・・)
さて、意味は2つ。
1番は「京都府」、2番は「京都市」、ですね。
「京都」ってだけ聞くと
「京都市」を思い浮かべる人も多いかと思いますが
「京都府」にはちゃーんと海も山も田舎もあるんだよぉ。
ところでこの「京都府」。
なんで「府」なの?って思ったことありません?
大阪と京都だけ「府」。なんで「県」じゃないの?って。
なんかね、「重要度」の違いらしいですよ。
「府」に指定されていたのは9つほどあったらしく、
「京都府」「大阪府」の他に「函館府」とか「長崎府」とかもあったそう。
東京も元々は「府」だったようです。
廃藩置県の時に特に重要とされた東京・大阪・京都が「府」、
他は「県」にしたようです。
東京が「都」になったのは
第二次世界大戦中だからわりと最近のことなのです。(最近ってこともないか)
まぁ、今となっては「県」でも「府」でも
かわりないと思いますけど。
京都府ってばね、なかなか広くて驚きます。
京都(市)に住み始めたころ「京都にも海がある」ということで
舞鶴まで行ってみたことがあります。
びっくりしましたね。遠くて。
大阪や神戸に行って海を見る方がよっぽど近い。
「京都に住んでいるから遊びにおいで!」
なんて言われたからといって
その友達の家から簡単に金閣寺に行けるとは思うなよ!
という教訓になりました。はい。
「京都に住んでいる」というお友達がいましたら、
「京都のどこ?」「京都市?」というのは必ず尋ねましょう。
さて、私は京都に来て
ちょうど7年、ってところです。
ちなみに「京都市」。
常にね、なにかしらそばに世界遺産がある。
国宝がある。文化財がある。
最初はね、金閣寺だ!清水寺だ!と
「観光地が近所にある」ことを満喫していましたが、
ねっからの京都人に話を聞くと
「金閣寺?行ったことがない。」
「平安神宮?幼稚園の時くらいに遠足かなんかで行ったきりかなぁ?」
なんて言うんです。
ついこないだ
40年以上京都に住んでいるという同居人さんと
北野天満宮に梅を見に行ったところ
「初めて来た」と。
私、2回目だよぉ?
そんなもの、らしいです。
「京都好き」という観光客さんの方が
よ〜っぽど観光地に詳しいんですよね。
いろんなところに行っているし、有名なお店もよく知っているし。
面白いものです。
香川県善通寺市で18年ほど、
茨城県つくば市で6年ほど、
そして京都府京都市で7年ほど。
わりとね、自分は京都を客観的に見れていると
思っていたんですが・・・
まだ京都へのミーハー心が
ちゃーんと残っていると思っていたんですが・・・
いつだったか、
「この日はあのお寺に行く!」と決めていた休日。
お昼からビールを飲んでしまいほろ酔い。
「まぁ駅まで歩いてすぐだし、電車のっちゃえばすぐ着くでしょ」と
昼下がりからブラブラと駅に向かい、
数百円の電車代を払って「案外高いわね」なんて言い、
お寺に着いてからカメラを忘れたことに気づいた時、
「あ、私、京都の人になっているのかもしれない」と思いました。
京都の観光地に対しての気合いがなさすぎ・・・
お寺に着くとね、
他府県から飛行機に乗り、新幹線に乗りやってきた
一眼レフとかもっている人がたくさんいるわけです。
で、並んでいたりするわけです。
「次、あそこにもまわりたいんだけど行けるかしら?」
「ホテルのチェックイン間にあうかしら?」
なんて会話をしているわけです。
ほろ酔いでゴメンナサイ。
数百円の電車代に文句を言ってゴメンナサイ。
家から1時間もかからずにやってきてゴメンナサイ。
カメラ忘れてゴメンナサイ。
あ、でもねでもね、
住人としてちゃんと京都を愛でているんですよ。
悪いところもたくさん見た上で。
正直、私はココにいる必要があるんだろうか?と
よく思うわけですが・・・
やっぱりね、まだちょっと離れたくないなぁと思っているんです。
京都、好きなんだと思います。
いつもね、「贅沢だなぁ」と思っています。
他府県に行って帰って来たとき、
京都タワーが見えるとちょっとホッとします。
なじむのはイイことだけど、
もうちょっとね、ミーハー心を取り戻して
京都のいろんなところ、改めて観光に行ってみたいなぁと
思っています。
今年の目標は桂離宮に行くことなんだけど・・・
行けるかな?
えーっと明日は
一応ふるさとである「香川」を調べてみようかな?