2月27日(土)
ギャラリーキャプションさんを後にして
次に向かったのが愛知県の豊田市。
「あいちアートの森」の豊田プロジェクトを見に行きました。
まず訪れたのは
豊田産業文化センター内にある「喜楽亭」。
もともと料理旅館だった建物とのこと。
襖に映像が流され、
畳の上にインスタレーション作品が置かれ、
掛け軸がかけられていただろう場所に巨大な絵がかけられている。
なかなか不思議な感覚にさせられますよ。
建物自体の面白さとそこに置かれた現代美術作品の面白さ。
噛合っているんだかいないんだかぁ〜のあたりが
また面白い。
それにしてもあの金魚ちゃん、迫力あったなぁ〜
続いて豊田市美術館へ。
「あいちアートの森」の豊田プロジェクトの一環として
行われている「知覚の扉 2」と
豊田市美術館のコレクションから選ばれた作品による
「知覚の扉」を見に行きました。
「知覚の扉」ということで、
あらゆる感覚器官を刺激して
見るものの身体感覚を揺さぶり、
目覚めさせてくれる作品というのがずらり。
かなり充実のラインナップでしたよ。
キラキラの異空間に連れて行ってくれる
オラファー・エリアソン。
緊張感とともに豊かなる技術を見せつけてくれる
杉本博司。
何度見てもインパクトを与えてくれる
三木富雄。
なんともキュートでやわらかな
エルネスト・ネト。
光だけで運動を感じさせてくれる
カーステン・ヘラー。
などなど。
中でも
最も気に入ったのは小谷元彦さんの作品かなぁ。
「9th Room」と名付けられたその作品は
四方がスクリーン、天地が鏡という小部屋に入って鑑賞するという
なんとも特殊なもの。
(地が鏡なのでスカートの女子は注意!!!)
見上げると自分自身とどこまでも続く景色が見える。
見下ろすとまた、自分自身とどこまでも続く景色。
四方に映し出される流れる水のような映像や
ガラスが割れて飛び散る映像などと相まって
どんどん不思議な世界に引き込まれて行きます。
音も効果的だったかな。
立ち上がると自分の足の裏の下にもう一人自分がいるという
当り前だけど妙な、その面白さにもはまってしまいますよ。
素材等、かなり考えられて作ってあるようで
人が何度も出入りしているにも関わらず
指紋や足跡などが気になることもないという
ホントによくできた空間でした。
もっと長い時間、ここで過ごしてみたいとさえ感じました。
かなり面白いです。
そうそうそれから
和田みつひとさんの作品でしたかね?
美術館内の廊下が完全にピンク色にされている空間が
つくられていました。
ピンク色のフィルターごしに世界をみているような感じ。
「視界が桃色」「すべてがピンク色の世界」
言葉だけ聞くとちょっと楽しそうですが、
なかなか厳しい空間でしたよ。
ちょっとおかしくなっちゃいそう(笑)
もーのすごい偏った錐体細胞への刺激が体験できます。
その空間を出た後の補色残像もなかなかのもの。
美術館の真っ白な壁がガッチリ緑色に見えますよ。
とにかくまぁ、充実の展覧会でした。
常設ではクリムトにダリにエルンスト、横山大観なんかも見れちゃうし。
もちろんジェニー・ホルツァーの電光掲示板も見れちゃうし。
な〜のになんと300円!!!
ご近所だったらもう1〜2回行ってるかもしれません。はい。
コレクションの「知覚の扉」は3月28日(日)まで。
「あいちアートの森」の豊田プロジェクト「知覚の扉 2」は3月14日(日)まで。
お見逃しなく。