1月24日(日)
東京2日目、
ICCでちょいと遊んで、
駆けつけてくれたmegちゃんと待ち合わせしてから行ったのが
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の
「「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」。
今回の旅のメイン展覧会!
セシル・バルモンド。
建築家さんと共にひとつの建築物をつくりあげていく
構造デザイナーさん。
力学的に、施行的に、
これでこの建築は成り立つの?という部分を考える人。
とはいえ、それだけじゃないのが
この人のすごいところ。
なんというか、
想像を現実につなげる人。
机上の数字を見上げるほどの立体にする人。
正直ね、展示されているものを
きちんと理解するには
私の頭じゃ悪すぎる。
そのに示された数字や規則がやっとこさわかっても、
「だから?」「それが、こう、なるもんなの??」
面白いほどついて行けてない私がいる(笑)
もうね、開き直って見ることにしましたよ。
なにがどうなってこうなったのかというのは、
もうバルモントさんに任せたっ。
素直に、そのインスタレーションを楽しもうと。
ま、そう思いつつも
いちいち気になっちゃうわけだけどね・・・・
よくわかっていない私でも
とにかく目をひいたのは上のチラシの写真にもある
「H_edge」。
最初はチェーンでx型のアルミプレートが
吊るされているものだと思いながら
「キレイだね〜」なんて、のほほんと眺めておりました。
すると、となりにいたセシル・バルモンド好きが言うんです。
「よくできてるよねー。自立してるんだもんなー。」って。
「へ?自立?・・・(上を見上げる、そして足下をみる)・・・ホントだ・・・」
チェーンはひとりで立てない。
薄いプレートも、ひとりでは立てない。
それが組み合わされ、かみ合い、立っているんです。
「建っている」と言った方がいいのかな?
昔、トランプなんかを組んで立てて積み上げて
遊んでいたのをちょっと思い出しました。
でも、あんな不安定なものではないんです。
それぞれに重さがあり、
何層にも積み上げられ、
私たちはその間を通り、下をくぐっているのだけど
びくともしない。
繊細で隙間だらけのその建物は
凛と建っているんです。
たぶんねぇ、ちょっとぶつかっちゃったとかいう人
いると思うんですよね。
でも、きっと、大丈夫だったんじゃないかなぁ。
構造的な面白さ、そして美しさ、
両方を立ち上がらせることのできる人なんですね。
近くでじーっくり見た後に、
この作品のある部屋の
この作品から一番離れた壁側から、
壁に映る影とともに眺めることをオススメします。
キレイなんだ〜これが。
世界の名だたる建築家さんたちと
これからもびっくりするような構造を
創り出していくんでしょうね〜
面白い建築物を見ると
つい「建築家は誰かな?」とだけチェックしちゃいがちですが、
「構造デザインは誰かな?」のチェックも必要ですね。
きっとこれからも
度々名前をお見かけすることになるのでしょう。
いつもの展覧会とはまた違う方向からの刺激を
うけられたように思います。
展示は3月22日まで!
構造の成り立ちと美の成り立ちを
堪能しに
ぜひぜひ足をお運びください!