1月17日(日)
つづいて
ギャラリーはねうさぎさんへ。
ギャラリーモーニングさんで情報をお聞きして
せっかくなので行ってきました。
3種類ほどの展示があったのですが
とても気になったのはそのうちの一つ。
「原公香作品展 白の呼吸」
壁一面を覆うおっきな帆布に
絵の具で色をのせ、その上に刺しゅうが施されている作品。
自分の母親が刺しゅう職人なのもあって
刺しゅうという技法だけでも
ちょいと興味をひかれるわけですが、
そういうの抜きに、よかったです。
なんだか柔和な表情の大きなシロクマ。
遠方の山々。
その中間の距離にいたのはトナカイだったかな?
さまざまな糸の重なりが
とても心地よい世界観を作り上げていました。
「この大きさ、刺しゅう枠なしでやってるのかしら?」
そんな疑問をちょうどいらっしゃった作家さんに尋ねると、
普通の手芸に使うような小さな枠を使っているとのこと。
六畳の部屋で、小さな枠を少しずつ少しずつずらしながら
そのおーっっきな作品を作り上げたのだそう。
すごい。
部屋の面積よりも大きな作品が作れちゃうなんて
テキスタイル恐るべし。
全体像を理想的な形で見たのは
ギャラリーに搬入してからなんでしょうかね。
巨視的にその世界を楽しむもよし、
微視的に彼女が製作過程で見ていた小さな世界を楽しむもよし、
面白い作品だと思いました。
17日で展示はおわりましたが、
またいつか、この作家さんの作品に会ってみたいと思いました。