12月20日(日)
つづいてMATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w へ
藤場美穂" The END of photo " を見に行きました。
" The END of photo " って!
と、まぁ驚きのタイトルなのですが、
「失敗した写真やとくに面白みのない写真は、
他者の目に留まらないまま処分される。
それらを自分の手で作品に仕立て、見送りたいというのが動機。」
とのことで、
「写真というもの」のENDではなく、
「そこにあるなんでもない写真たち」のEND。
ちょっとホッとしました。はい。
それにしても
なんとも面白い視点!
そう、撮ったのはいいけど
別にいらない写真って、けっこうあるんですよね。
その時はよかったけど、
その後いらなくなる写真ってのもけっこうある。
私は引越しの度に
いらない写真をバサバサと捨てて来ました。
なーんにも感じずに。
藤場さんは作家として写真を撮っている方ですから、
写真を見る目は私なんかよりもうんと厳しくて
失敗した写真、なんの目的もない写真、面白くもなんともない写真は
見下す対象になってもおかしくないはずなのですが、
それらを見送るために
新たな作品として作り上げたわけです。
カッコイイですよね。
友人たちから集めたという不要になった数千枚の写真たちを
透明なケースのなかに閉じ込めた作品は
なんともそそられるものがありました。
なんでしょうねぇあの感じ。
たぶん、なんともないような写真が詰まっているのでしょうけど、
こうやって見せられると
すごい時間の塊というか、いろんな人の触れたであろう空間の塊というか・・・
1枚1枚確認できないところがまた
その見えない重みのようなものを感じさせているような気がしました。
面白い展示だったと思います。