今日は「オーブリー・ビアズリー」の誕生日です。
オーブリー・ビアズリー氏、
イギリスの画家であり、詩人であり、小説家であった人。
オスカー・ワイルド氏の「サロメ」の挿絵で
有名ですよね。
白黒の繊細なペン画が恐ろしくも美しく、
悪魔的な美の世界を確立した人といわれています。
アール・ヌーボーの挿絵芸術の頂点を作った人ともいわれていますね。
まさに鬼才。
このピアズリー氏、
7歳のころに肺結核になっており、
そして晩年その病が進行し、右手が動かなくなり、寝たきりとなり、
療養所で25歳の時に亡くなりました。
25歳・・・・25歳?!
ちなみにあの「サロメ」の挿絵は21歳の時に
描いたものなのだそう。
あの表現を19世紀にしていたというのも驚きですが、
その若さにもホント驚きです。
てっきり、長年絵を描いているベテランさんとばかり
思っていました・・・
画家としてよりも文人として評価されることをのぞんでいて、
「サロメ」もホントは英訳者として関わることをのぞんでいたという
ビアズリー氏。
若くして様々な才能に恵まれた人だったんですね。
ピアノもひきこなす人だったそうですし。
はぁ、なんだかすごい人がいるもんです。
自分の21歳や25歳を振り返り、現在の自分を見てみても・・・
ため息がでます(涙)
日本の浮世絵などの影響を受けているといわれる彼の作品は、
再び日本でさまざまな作家に影響を与えています。
山名文夫氏なんて、
ビアズリー氏の影響がかなり濃いですよね。
漫画家さんなどでも
影響を受けている人はホントに多いようです。
ビアズリー氏が
もっともっと生きて
さらに表現が広がっていたなら・・・
日本の美術もまたちょっと変わっていたかもしれませんね。
あれらの作品が
今の自分よりもうんと若い時に描かれたものだと知った上で、
またゆっくり見てみたいです。
しかし・・・若すぎるよなぁ・・・・