今日は「ジャン・ティンゲリー」の誕生日です。
ジャン・ティンゲリー氏、
スイスの画家さんであり彫刻家さんである方。
現代美術家といってもいいかな。
キネティック・アートの代表的作家さんとして
有名です。
キネティック・アートってなんだ?と思った方に
ちょいとご説明。
ま、ずばり言うと「動く芸術」でいいかしらね。
風なんかでふわふわくるくる動いたりするモビールも、
モーターなんかで動かしたものも、
それから
ちょっと工夫されたレリーフなんかで
自分が移動することによって
あたかも動いているようにみえるようなものも
「キネティック・アート」に含まれます。
私は学生時代「オプ・アート」を研究テーマにしていたんだけど
このオプ・アートもキネティック・アートの中に含まれるとされています。
ちなみにこのオプ・アートは
視覚の錯覚の効果(オプティカル・イリュージョン)を利用して
動き感じさせたりするものです。
で、このティンゲリー氏はというと
廃物を組み合わせたものをモーターなどで動かす彫刻を
数多くつくっています。
廃物を利用しているので
「ジャンク・アート」の分類にも入るようです。
彼の作品9年ほど前に
茨城県つくば美術館で開催された
「20世紀美術の形と動き展」で
みたことがあるのですが、
けしてクルクルと軽快に動くわけではないんですよね。
ギーーーー・・・・くるん・・・・・・・ギギィーーーー・・・・
くるん・・・・
みたいな。
今日イラストに描いた「メタ=メカニック」なんて
自らを破壊するように計画された仕掛けが
されていたそうなんですよ。
ユニークな印象も受けますが、
人間と機械との妙な関係について
ちょっと考えさせられる作品でもありますね。
ジャン・ティンゲリー氏といえばもうひとり思い浮かぶのが
ニキ・ド・サンファル氏。
彼の奥さんです。
ニキ氏もティンゲリー氏と同じく世界的に有名な彫刻家さん。
おしどり夫婦としても有名で
共同制作なんかもしているんですよね。
色鮮やかなニキ氏の作品とティンゲリー氏の動く廃物が
一緒になったところ、一度見てみたいです。
いつか
十数年前にできたという
ティンゲリー美術館にも行ってみたいなぁ。
でもまずは
私の大好きなアーティストさんの作品たちとともに
ティンゲリー氏の大型作品も持っている
軽井沢のセゾン現代美術館に行かなくちゃかな♪